VirtualBox6.0にArchLinuxをインストールしていくだけ
最初に
こんにちは、スクショ雑星人です。タイトル通りVirtualBoxにArchLinuxをインストールし、デスクトップ環境を構築するまでやります。基本的にArchWikiのインストール手順に沿ってやっていくのでそちらも参照してみてください。
基本的に一つ一つ解説はしない(できない)ので詳しく知りたい方はぜひArchWikiを参照してみてください。とても分かりやすく載っています。また、間違い等ありましたら是非指摘してください。
仮想マシンの作成
まずイメージファイルをダウンロードします。今回自分は "archlinux-2019.02.01-x86_64.iso" というファイルをダウンロードしました。
Arch Linux JP Project - ダウンロード
時によって名前は変わるので "archlinux-XXXX.XX.XX-x86_64.iso" とかなら大丈夫です(毎月更新してるっぽい?)
ダウンロードしたらVirtualBoxの設定へ行きます。新規作成で以下のように設定してください。
名前やメモリサイズなどは適当でいいです。
また、設定でEFIを有効化にチェックをつけてください。ビデオメモリとかの設定は適当でいいです。
追記
Graphics Controller が VMSVGA だとスクリーンショット等をとるときにエラーがでることがあるそうです。他にもこれは CentOS での話なのですがマウスポインタが表示されないといったことも起こっているようです。ちょっと安定性が怪しいので Graphics Controller を従来の VBoxVGA に変更することをお勧めします。
設定が終わったら起動して先ほどインストールしたイメージファイルを選択してください。
起動直後、選択肢がいくつか出てくると思いますが一番上の "Arch Linux archiso x86_64 UEFI USB" のままで大丈夫です。その後一分くらい黒い画面のまま待ちます。
この画面になったら後は(大体)コマンド打つだけです。
キーマップの設定
キーマップを日本語にします。デフォルトでは英語ですが。このままでいい人は設定はいりません。
通信の確認
VirtualBoxなら標準で通信できるようになってると思いますが一応確認です。もしできなかったらArchWikiへ飛んでください。
パーティション切り分け
現在のブロックデバイスを確認します。
lsblkで表示されるものの中で TYPE が disk のものに注目します。今回自分の場合は sda でした。恐らく人によって違うことがあるので以降は sdX と表記します。自分のデバイス名に適宜置き換えてください。
それではパーティションを切っていきます。
gdiskで切っていきます。まずoコマンドで既存のパーティションの情報をクリアします。
rootパーティションを作ります。メインの部分です。
保存します。
切り分けたパーティションはlsblkで確認できます。
パーティションのフォーマットとマウント
ESPをvfat、ルートパーティションをext4でフォーマットします。
ルートパーティションを /mnt に、ESPを /mnt/boot にマウントします。
システムクロックの更新
ミラーの選択
/etc/pacman.d/mirrorlist を編集してミラーを選択します。位置的に近いサーバーを上に持ってくるといいです。
自分はこんな感じにしました。
ベースシステムのインストール
fstabの作成
chroot
/mnt を新しいルートディレクトリにします。
タイムゾーンの設定
タイムゾーンを東京に合わせます。東京が嫌な人は好きな国にしてください。選べる国は # timedatectl list-timezones で確認できます。
ロケールとキーマップ
ホストネームの設定
myhostname は適当に好きな名前にしてください。
下の画像では myhostname は Arch になっています。
Systemd Networkd
パスワードの設定
Rootのパスワードを設定します。
ブートローダのインストール
systemd-boot をインストールします。grubより楽な気がします。多分。
仮想マシンのシャットダウン
シャットダウン後ディスクは取り出します。
ネットワークの設定
再起動した後 name:root, password:passwdで設定したやつ でルートアカウントにログインします。このままだとネットワークが有効になっていないので設定します。
systemd-networkd と systemd-resolved を再起動します。
スワップの設定
sizeは必要なサイズです。メインメモリの2倍がいいとか+2Gがいいとか色々聞きます。メガバイト単位ならM、ギガバイト単位ならGを後ろにつけてください。(例: 6G)
再起動したら swap が機能しているか確認。
一般ユーザの作成
さすがにルートを一般ユーザとして使わけにはいかないので。
username は各自適当に決めてください。
作成したユーザでログインします。
AURを使えるようにする
yayをインストールします。少し前にyaourtは非推奨になったらしいです。
Guest utils のインストール
Xorgのインストール
シンプルなターミナルと時計が表示されれば問題なくインストールできたと見て大丈夫です。exitでxorgを終了できます。
デスクトップ環境のインストール
まずディスプレイマネージャを入れます。今回は LightDM を入れます。
デスクトップ環境を入れます。自分は awesome を入れますが各自好きなように入れて大丈夫です。例えば xfce を入れる場合 xfce と xfce-goodies をインストールします。
その他必要なものをインストールする
- xdg-user-dirs-gtk ディレクトリ名を英語にするやつ
- gamin ディレクトリ監視システム
- pulseaudio サウンドサーバ
- pulseaudio-alsa サウンドカードのデバイスドライバ
- pavucontrol pulseaudioの音量を調節するやつ
- alsa-utils alsa関係の色々入ってるやつ
- otf-ipafont フォント
- chromium ブラウザ
他にも自分は vim や curl 等をインストールしました。
わーい。ターミナルは Win+Enter で開けます便利。シンプルな見た目から自分好みにいくらでもカスタマイズできるので楽しい環境ですね。
日本語環境の整備
環境変数を日本語用に。ここではキーマップはUSなので注意。
fcitxもここで入れます。
fcitxの設定をしていきます。
設定はこんな感じにします。左下の + で追加、- で削除ができます。
おまけ: ターミナルをちょっと良くする
Xtermだとシンプルすぎる方向けです。Xtermが好きな人はそのままでいいと思います。あとXtermだと日本語がうまく表示されません。
terminatorをインストールしていきます。
awesomeの設定ファイルをいじります。
再起動した後ターミナルを起動するとしっかりと terminator が起動できていることがわかります。
awesomeの設定ファイルの書き方については調べれば結構たくさんでてきます。ターミナルだけでなく他にもたくさん設定してみてください!
いえい
これでインストールは終了になります。Archはたくさんカスタマイズができるディストリビューションなので自分の用途に合わせていい感じに遊んでみてください!では、よきArchライフを!